2006年1月31日。火曜日。手術の日。
朝9時から手術ってことで、母と会社の休みをとった妹が来てくれる。
もともと度胸の座った性格のため、特に不安も緊張もない。
部屋のベッドで肩注射を打って、歩いて階下へ。ベッドに寝かされ手術室へ移動。
全身麻酔は注射だった。(友人の話ではガスマスクみたいなやつで口から吸い込んだらしい)打たれた10秒後以内には、もう意識はなかった。
叩き起こされて、気がついたら手術終了。「終わりましたよ~!」
(ああ、終わったんだ)とぼんやり思う。切ったところが、痛かった。
気がついたら、大部屋に戻っていた。酸素マスクをして、点滴を打ち、腕や足がなんかで固定されてて、眠ったりぼんやり目が覚めたりの繰り返し。
得意先のお客様から届いたフラワーアレンジメントが見えて、また眠った。
夜中の3時に目が覚めて、そこからが一番辛い。眠れないのだ!
両足は、血栓症予防のために、電動サポーターのようなものが巻きついて、締め付けたり緩めたりしている。左手には点滴。口には酸素マスク。まったく身動きが取れない。寝返りがうてないので、体中が痛い。特に腰。疲れて眠ってしまうが、痛くて目が覚める、の連続。
看護師さんが懐中電灯を照らしながら、15分おきくらいに見回ってくる。「6時になったら、起き上がれますよ」と言われる。看護師さんが来るたび時間を聞くけど、朝まではまだまだ遠い。
ずっと、死んだばあちゃんのことを考えて耐えた。5年間病院のベッドで闘病し続けたばあちゃん。どんなときも弱音を吐かず、歌を高らかに歌って、生き抜いた怒涛の5年間を思えば、自分の数時間なんて、とるにたりないことだ、と。
今ここにいなくても、生前の姿を思っただけで、自分を励ましてくれるという存在。
生きてる死んでるって、そんなに変わらないような気がした。だって、私の中で明らかに存在しているから。
長い長い夜がやっと明けてきた。